卵巣摘出の結果「卵胞なし」と言われても、卵子を諦めるにはまだ早い
今回の採卵成功、そして初期胚凍結に至るまでの流れの中には、
自らの症例をもって自分自身大変に勇気づけられた出来事があったので、
一記事使って私の事例をここに記しておきたいと思います。
それは、摘出した卵巣を調べて「卵胞なし」という結果が出ても、
残しているもう片方の卵巣から卵子が採れる可能性が
ゼロだと決まったわけではない、ということです。
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あれは昨年、2015年7月のこと。
IVA手術1回目(右卵巣摘出)を経て、右卵巣組織を調べてもらった結果を
宣告されたときのこと。
診察室に入るなり、紙っぺら一枚が、院長先生から私に差し出されました。
(´∀`)?
(((´∀`;))))…???
「卵胞は、ありませんでした。」
こんな無情な文字列、目の当りにしたらどう思います?
当事者としては、もうポカーンでした。
え、卵子ないの?原始卵胞残ってないの?
まさか卵巣もう完全に空っぽってこと?え、ちょ、マジで?
待って、あれっ、もしかして今泣く場面?
でも逆に涙出ないんですけど…
ひょっとして結構大変なこと言われちゃった系?
えぇぇぇぇ勘弁してよ…(脱力)(全身弛緩)
みたいな。
だいぶ放心状態でした。
(でも、この手術の1か月半前・半月前に採卵できてたから、
さすがに原始卵胞まったく無しってことはないでしょ。
調べてもらった卵巣組織の少なーい体積のなかに、
たまたま見つからなかっただけに決まっとるわい。)
そう信じて、それから10か月、排卵誘発治療を続けてきました。
(当初はすぐにでも卵巣片移植するつもりでしたが、
なかなか培養液が届かなかったため方針転換し、
残った左卵巣に頑張ってもらうことにしました。
なお、卵巣摘出手術から1年を経た2016年6月現在も、
まだ卵巣片移植は実施していません。)
宣告後からの3周期は、失意のリセット続き。
1周期が約2か月と長いので、普通の人よりもチャンスが少ないので余計に焦る。
焦ってもどうしようもないんだけどね。
そしてその次の周期。
ブセレキュア、ゴナール、フェリングを
先生の指示通り、段階を踏んで無心に使い続けた約2か月間。
同じく、先生の指示に従ってプレマリン一時的に休薬したり、
再開したり、また止めてみたり。
その結果、自前のE2ホルモンが出てくれたようで
値が目に見えて伸びていき、
摘出せず残していた左の卵巣で卵胞が発育、
ようやく採卵に至りました。
ほら~、やっぱあったじゃん卵子!
こんな例もありますよということで。
IVA卵巣摘出手術後、私と同じように
「卵胞は、ありませんでした。」と言われた方の参考になれば良いなと思います。
絶望するには早すぎる。まだまだ取りに行くぞ。
◎言霊◎
今回できた卵胞は順調に育ちました!元気な精子が採れました!
採卵できました!良いグレードで初期胚凍結できました!ありがとうございました!
初期胚はしっかり着床して妊娠できました!
妊娠中の経過は順調でした!
私は無事健康な赤ちゃんを出産できました!