豪雨のち虹

早発閉経の私が不妊治療を経て32歳で出産するまでの記録。その後第二子も出産しました。/アラサー/FSH100以上/AMH0.1未満/Rレディースクリニック/IVA/in vitro activation/鍼灸

あれから3年

ご無沙汰しています。

前回の記事が最終回と書きましたが、その後のお話だけ報告させてください。

 

あれから3年。

2020年初夏、私は第二子となる次男を出産しました。

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予定日より半月早いお産となりましたが、出生身長・体重ともに長男を上回る

大きくて元気な男の子です。

 

4年前のちょうどこの時期、以下の記事で採卵した子です。

あなたの原始卵胞はゼロですと言われた後に、出てきてくれた子です。

 

heavyrain-rainbow.hatenablog.com

 

当初はIVAの記録のつもりで立ち上げたブログでしたが、

結果的に2人ともIVFで授かりました。

摘出した片方の卵巣は結局使わないことになりそうですが、

私がここまでたどり着くには必要な道のりだったと思っています。

 

私たちの6年間にわたる不妊治療は、第二子出産をもちまして

無事卒業となりました。

次男を産んで産院から帰宅し、夫によくがんばりましたと言われた瞬間、

やっと報われた、ここまでやってきてよかったと思いました。

 

早発閉経の私でも、2人授かることができました。

 

妊娠は極めて難しく、もっとも難治な不妊症になります。」

(日本内分泌学会ウェブサイト「早発卵巣不全」のページより引用)

と言われる症例に負けず、ここまで来られたことが、

誰かの希望となることができれば幸いです。

 

ありがとうございました。

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豪雨のち虹

この記事の投稿をもって、当ブログの更新は最終回となります。


2017年夏、私は元気な男の子を出産しました。


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息子の出生身長体重は約50cm・約3,100gと極めて平均的。
私にそっくりな顔をしています。
今、私の左隣で時折もぞもぞ動きながら眠っています。


妊娠中の経過はすこぶる順調で、つわりは結局ほとんどなし。
仕事も、有休を使いながら33週半ばまでやり遂げ、産休に入ることができました。
体重増加は最終的に妊娠前+3kg、出産直後の体重は妊娠前より-2kgという
謎の経過を辿りました。


今年の初夏、等々力近辺の散歩がてら、
Rレディースクリニック前を通り掛かったときのことを思い出します。


「ずっとここにいたのね、お腹に戻って来られて嬉しいね、
先生にありがとうって言わないとね」とお腹に話しかけたところ
コロンコロン、と胎動を感じ、感慨深い気持ちになりました。


さらにさかのぼって思い出すのは、24歳で婦人科にかかった際、
採血結果が閉経した女性のそれに近いと診断を受けた日のこと。
家に帰るなり子どものようにわんわん大声で泣いて泣いて、
あぁ私は自分の子と一緒に人生を歩むことはできないのか、と
未来が不安で仕方なかったあの日のこと。


その後、早発閉経と診断されても、
排卵誘発の注射を打ってもなかなか採卵ができなくても、
挙げ句の果てには原始卵胞がないと言われても、
最終的には私の卵子で夫の子どもを授かり、自分の胸に抱くことができました。


第二子以降の計画について、
今は息子の世話が大変で、しばらくは先々のことはなかなか考えられませんが、
凍結保存している2つの初期胚を戻してから、
凍結卵巣片をどうするか検討したいと思います。
夫とは「卵巣片は前向きな結果をもって廃棄できるといいね」と話しています。
私も夫も、初期胚移植でバシッと決めるつもりでいます。


なんたって、私の言霊は強力だ。
産むぞ、二人目。


子どものいる方に激しい嫉妬を抱いた、かつての私。
「黒い感情との付き合い方」という投稿をしたこともありました。
アクセスログを見る限りでは、当ブログの中でも閲覧数が多い記事のようです。)


子どもを産んだから、あのときの嫉妬心は忘れたか?
いいえ、まったく。
あの悔しさ、焦燥感、先の見えない不安、忘れるわけありません。
今でも、一点の曇りもない綺麗な心を持っているわけではありません。
聖母なんかとはほど遠いです。
それでも子どもを授かることができました。
なので、自分の精神が未熟だから赤ちゃんが来てくれないのでは、という引け目は
まったく感じる必要はないというのが私の持論です。
私は移植後でさえも黒い感情だらけでした。


自分の心に正直に、楽になる手段として、
感情の赴くまま妬んだり羨んだりすることがあってもいいと思います。
もちろん、人を直接傷つけるような言動はNGだけど。


あと、「赤ちゃんはお母さんを選んで生まれてきてくれる」とかいう考え。
あんな妄言、不妊の人を追い詰めるだけですよね。大っ嫌いです。
完全スルーでOK。


このブログを始めたときから、
最後の記事では必ずこのブログのタイトルに言及すると決めていました。


豪雨のち虹。
たくさん泣いた後には、虹のようなきらきらした幸せが待っていました。


私は諦めませんでした。


早発閉経の私でも、妊娠出産できました。


このブログを読んでくださった、妊娠出産を望むすべての方の願いが叶いますように。


最後は言霊で締めたいと思います。


◎言霊◎
妊娠中の経過は順調でした!
お腹の赤ちゃんは無事にすくすく健康に成長しました!
私は無事に出産できました!ありがとうございました!
妊娠出産を望むすべての方の願いが叶いました!


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結局、何をしたから妊娠できたのか?

ざっくりまとめると、運と縁とタイミングに恵まれたということに尽きます。


何年か前にやってた就活や婚活とちょっと似てるなーと思います。


願いが叶った背景として、
結婚後はしばらくゆっくり二人の時間を…などと悠長なことを言っていないで
20代から不妊治療を始めたおかげで、
手遅れになる前に先手を打てたことが功を奏したのだと思っています。


私は採卵できてからわずか半月後の卵巣摘出手術の結果、
「原始卵胞なし」との宣告を受けています。
正確に言えば、卵巣組織のうち検査していない部分に
わずかに原始卵胞は残っているかもしれませんし、残っていないかもしれません。
もしかしたら、あの2015年春の採卵こそが
本当にギリギリ滑り込みセーフだったのかもしれません。
真実は分かりませんが。


卵子の残数も気になるところですが、問題は質です。
卵子がどれだけたくさん採れても、肝心の質が悪ければ妊娠はできないと聞きます。
逆に言えば、採れる卵子の数が少なくても、
質が良ければ元気に育って生まれてきてくれます。


時間だけはお金で買えません。


決断して本当によかったです。


◎言霊◎
妊娠中の経過は順調でした!
お腹の赤ちゃんは無事にすくすく健康に成長しました!
私は無事に出産できました!


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貯卵が先か、胚移植が先か

これ、すーーーーーっごい悩んだテーマ。


「貯卵優先?それとも胚移植に踏み切る?」


プラス、私の場合は「卵巣片いつ戻す?」


採卵のチャンスがあるうちに、なるべく卵を採りたい、貯めておきたい。
体内に残っている卵巣が動かなくなるのが先か、気力体力財力が尽き果てるのが先か。
凍結胚が残っていることが、ある意味精神的な支えになっているのも事実。
でも、胚移植しなくちゃ永遠に妊娠しない。
じゃあ、移植したところでもし結果が出ずに凍結胚の在庫がゼロになったらどうする?
そして、摘出した卵巣片を身体に埋め込むのはいつにする?
それに、妊娠してもしなくても、時間は過ぎていく。
その間に、実年齢はどんどん上がっちゃう。


考えれば考えるほど、頭ん中ぐるんぐるん。
私一体どうすりゃいいの。


選択肢は、冒頭で述べた3つ。


1.残ってる卵巣に排卵誘発かけ続ける
2.IVA2回目手術をして卵巣片を移植する
3.胚移植する


私が選んだのは【3】でした。


どの道を進んでも、どうなるかは分からない。
だけどこの選択肢の中から、私が胚移植に踏み切った理由。


「勢い」8割、「年齢」1割、「もう疲れてきちゃった!」が1割。
でした。
エイヤッ!ってやっちゃった感じです。
あと、ボヤボヤしてる間に、
子宮がん・子宮頸がん・乳がんなんかに罹っちゃったりしたら
さらにまずいことになるなーと思ったので。
31歳、高齢ってほどでもないけど決して若くはない。
年々上がっていくリスクに対する危機感はちゃんと持ってるお年頃です。


治療を始めた頃は断然1か2派でした。
貯卵10個はしたい!なんて大真面目に言ってたこともあったっけ。
私のペースじゃそこに行くまで何百万円、何千万円かかるんだろ。アハハ


結果として吉と出ましたが、ほんとマジで結果論でしかありません。
決して、そんなに熟考したわけじゃない。


しいて言うなら、先生方に言われたこの3つの言葉が後押しになった感じでしょうか。


「受精した時点で、生まれてくるかどうか運命は決まっています」(M先生)


「凍結胚同様、摘出卵巣片も凍結時点で老化がストップしているので、
 仮に実年齢40歳でIVA2回目手術をして卵巣片移植したとしても、
 理論上は摘出時の30歳時点と同じ質の卵子を得られることが期待できます」(M先生)


「凍結胚の存在が精神的支えになってるって?
 額縁に入れて飾っとくようなものじゃないんだからさ、
 戻してあげなきゃ意味ないよ」(K先生)


んで、単純な私はこれ聞いて、エイヤッ!ですよ。


結局、どこかのタイミングできっかけが欲しかったってだけ。
踏み出す勇気をありがとうございました。


◎言霊◎
妊娠中の経過は順調でした!
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私は無事に出産できました!


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不妊治療中、しない・言わない・思わないようにしていたこと

主観たっぷりにお届けする心構え編です。


この治療は気持ちの持ち方が本当に難しく、
考えていることなんか日ごとにコロコロ変わる。
でも、これだけはブレずに守っていきたいと考えていたこと。


【しない】

1.不妊治療ブログ開設にあたり、アメーバブログは候補に入れない。

アメブロが悪いわけではなく、不妊治療ブログを書いている方は
このサービスを利用している方が多いな〜という印象を受けたため、
あえてそうしました。
多すぎる情報は却って身を滅ぼすだろうと。


ただでさえ、検索魔どころか検索閻魔大王な私にとって、
アメンバー限定記事」とか、はじめから見られない状態にしといた方が
精神衛生上良さそうだと思ったので。


あと、なぜか私のスマホアメブロがものすごく相性悪いんですよ…。
特に通信制限かかってないのに、ページ全部読み込んでくれないの。なんでや。
タイトルだけ表示されて、本文空っぽ。
毎回イライラするので、これが自分のブログだったら大変だったなーと思います。


2.不妊治療仲間は作らない。

リアルでオフ会したり、意見交換会目的で会ったりするような仲間は作らない。
理由はお察し願います。精神的に未熟な私にとっては正解でした。
妬む側にも妬まれる側にもなる可能性は最初から作らない派です。


3.不妊治療ブログに、治療以外の記事を過度に載せない。

私自身、情報収集のために、不妊治療ブログを参考にさせていただいた際、
あまりにも不妊治療と関係ない、カテゴリー違いの記事で溢れ返っていて
必要な情報にたどり着けず、困った経験があったので。


書いている本人にとっては気分転換になるのだとは思いますが、
よく分かんないなんちゃら診断とかグルメ情報とかペットがどうしたとか、
読む側としては、はっきり言って超どうでもいい。
好きにやってくださいと思いながら、タイトルだけ見て読み飛ばしていました。
この手のブログがダメだと言いたいのではありません。
私にとって有用ではなかっただけです。


そんな経験を踏まえて、不妊治療の記録を発信する側になる以上は、
ノイズになるような記事は極力排除しようと決めました。


私がカテゴリー違いの記事をモリモリ書いたところで、
読んでくださる方にとっては邪魔なだけでしょ。


夕飯の支度をしようとしてレシピサイトを見たら、
本題そっちのけで、うちのチビがどうしたこうしただの、
旦那くんがああ言ったこう言っただのゴチャゴチャ書いてあるあの感じ、
私は嫌いです。


とはいえ、私も子授け詣とか息抜き旅行とかの記事たまに書いてましたから、
そんなに偉そうなことは言えた立場ではありませんが。


【言わない】

治療中、あえて私から夫に聞かないようにしていたこと。
それは、
「もし子どもができなくても、二人で仲良く暮らしていけるよね?」
という主旨のことでした。
もちろん聞きたくて仕方ないけど、これを私の立場から口に出してしまったら
夫はきっと返答に困るだろうな、という気がして。


私たちが取り組んでいるのは、子どもを授かるための治療。
「できない」ことは前提じゃない。
その真っ最中なのに、当の本人がそんな逃げ道を作るようなことを言っていて
どうするんだと自分に言い聞かせていました。
そんな自分を鼓舞する意味でも、このことは聞かないでおきました。
夫の本音はどうなのか、内心すっごい気になってたけど。


毎回、真剣だった。
空胞でも変性卵でもいいなんて思えるはずなかった。
私たちがめざしていたのは、
「卵胞が育つのを確かめる」ことでもなく、「卵を採る」ことでもなく、
「分割確認」でもなく、「胚凍結」でもない。
言ってみれば「妊娠すること」でもない。
最終目的は、そのずっと先にある、挙児。
そして、その子と一緒にこれからの人生を歩んでいくこと。
それなのに、はじめの一歩にすらたどり着けず、手前のハードルすら越えられない。
だからリセットのたびに、すごく悔しかった。


私にできることは、Rレディースクリニックの方針を信じ、
科学的エビデンスに基づいた治療プログラムに一つひとつ従うこと。
うまくいかなかった後、一通り泣き言を言ったら、
また頑張ろうと思ってやっていきました。


ある日、夫が私に言いました。
「○○(私)には、不妊治療のプロになって欲しいんだよ」
その言葉で、それ相応の覚悟が必要な場所に自分はいるのだと自覚しました。


妊娠してから、夫にやっと言いました。
「治療中、『もし子どもができなくても、二人で仲良く暮らしていけるよね?』
って言わないようにしてたんだよ」って。


そしたら夫、何て答えたと思います?
「あれ?最初にそう(=子どもができなくても二人で仲良く暮らそうって)言ったじゃん」だって。


ごめん、覚えてねぇぇぇーーーーー!!!(ガビーン)


【思わない】

早発閉経の私が子どもを授かったことは、
確かに確率としては低いことだったのかもしれないけど、
「信じられない出来事」とか「奇跡」だとはひとつも思っていません。
これは治療中から一貫してそうでした。

だって医師にも自分自身にも失礼でしょ、「信じられない」だなんて。
やると決めたらブレずに信じるのが私たち流です。

「運命」という言葉を軽々しく使うのも、私は好きではありません。
私たちが取り組んでいたのは、謎の宗教活動でもなければ怪しげな民間療法でもない、
きちんとした医学的根拠に基づいた治療なのです。
先生の教えを落ち着いて信じ、出来ることをただ淡々と、かつ本気でやっただけです。


以上、私が不妊治療中に心がけていた「3ない」運動でした。


◎言霊◎
妊娠中の経過は順調でした!
お腹の赤ちゃんは無事にすくすく健康に成長しました!
私は無事に出産できました!


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【男性向け】不妊治療に臨むにあたり、奥様にこうしてあげてほしいと切に願うこと

思い出話です。
少し感傷的な思いも含む記事になりますが、ご容赦ください。


肉体的にも精神的にも疲弊しながら過ごした不妊治療の日々の中で、
夫は、金銭面で私を不安にさせたり追い詰めたりするようなことは
ひとことも言いませんでした。


私たちは、いわゆる婚活でご縁があり、結婚しました。
結婚するにあたっての条件の一つとして、
夫は妊孕力のある女性を妻に持ちたいと考えていたようです。
入籍当時、夫は31歳初婚。そりゃー自然な願望だと思います。


それなのに、入籍一か月後から早々に不妊治療を開始することに。
こんな私を娶って、夫はさぞや後悔しているだろう、
という負い目がずっとありました。


私と結婚したばっかりに、たくさんたくさんお金が飛んで行く。
健康な女性と結婚していれば、こんなことにはならなかったはずなのに、
私の身体のせいで。
申し訳ない気持ちでいっぱいでした。


でも、夫は一貫して優しかった。


リセットが決定した日、家までたどり着いた後、
膝から崩れ落ちた私(比喩ではありません)を抱きしめてくれたこと。


その夜、寝る前に嗚咽交じりに泣く私に、
よくがんばったね、と言いながら頭をなでてくれたこと。


排卵誘発注射を何度打っても採卵できる気配が訪れない日々、
夫に向かってヤケクソ気味に
「大丈夫って言ってよ!」と言い放ったとき、
やはり頭をなでながら、大丈夫、大丈夫…、と繰り返し言い続けてくれたこと。


採卵できた日、病院を出てから二人でハイタッチしたこと。


申し訳なさのあまり「お金いっぱいかかっちゃったね」と言ったら、
「手遅れになる前に早めに手を打てたから
これでよかったんだよ」と返事してくれたこと。


全部、忘れません。


思い出すといつも涙が溢れてきます。
夫には感謝してもしきれないです。
辛くなったときには思い出して、支えにしていました。
Rレディースクリニック卒業の日も、待合室で頭をよぎったのは
辛かった治療の記憶ではなく、夫がくれた言葉でした。


早発閉経に限らず、不妊治療に取り組む奥様を持つすべての男性に、
僭越ながら私からお願いしたいことがあります。
ぜひ奥様を抱きしめて、頭をなでて、
頑張ってるね、とか、大丈夫だよ、って言って差し上げてください。
抱きしめるとか欧米か!とか言ってる場合じゃないです。
さあ、今すぐやってください。今が無理なら今夜でも、明日の朝にでも。
ついでにセックスもジャンジャンやっちゃいましょうか。(真剣)(切実)(真顔)


奥様が見た目に弱り切っているように見える場合もそうでなくても、
基本的に毎日気丈に振る舞わなくちゃいけないのがデフォルトで、
もういっぱいいっぱいに決まってるんです。伝われ。
ほんとは弱音吐きたいけどね〜。大抵の場合無理なんだよね。


頑張った結果が必ず報われるわけではない。
でも頑張らないと結果は出ない。
それならせめて、頑張ってるって認めてほしいのです。


◎言霊◎
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私は無事に出産できました!


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不妊治療と仕事の両立

不妊治療と仕事との兼ね合いにも、いろんな考え方があると思います。
私は、仕事を続けながら病院に通っていました。


我々夫婦は正社員共働きで、私自身は今年の春で勤続10年目を迎えました。
仕事が不妊治療の妨げになっているのなら辞めた方がいいんじゃないの、と
夫に言われたこともありました。


でも、果たして本当に仕事がストレスの原因になっているのかどうかなんて、
自分では一切なんの自覚もなく、今も結局分からないままです。
一旦仕事を辞めてしまうと、一人でいるときに落ち込んでしまいそうだし、
これまで用意できていた軍資金がまとまって入ってこないことが
新たなストレスの種になってしまいそうなので、
私はできる限り続けていくことを選びました。


その結果、不妊治療中の貯蓄ペースはもちろんゆっくりになりましたが、
極端に貯金を切り崩さなくてはいけないという事態には至らず、
ほっとしています。
(家庭内景気の踊り場と勝手に呼んでいます)


でも正直、ガッツリ両立しましたと胸を張って言えるような心境ではないのです。
たまたま所属している部が社内屈指の閑職部門で、
フルタイム勤務とはいえ、定時上がりもフレックス退社も
余裕でOKだったのがその理由です。


また、部内には継続的な通院加療を要するメンバーが多く、
突発的なお休みにも直属の上司の理解を得られやすかったのです。
この点は運が良かったとしか言いようがありませんでした。
(しかし、不妊治療をしていることは、上司には結局伝えないままでした)


皮肉なことに、早発閉経だとなかなか採卵までたどり着けないため、
体外受精とはいえ、一般的に言われているほど頻繁な病院通いは発生しませんでした。
それも仕事を続けていけた理由だと思います。
あくまでも私の場合ですが、勢いで退職しなくてよかったと思っています。


◎言霊◎
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私は無事に出産できました!


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不妊治療にかかった総額

ご無沙汰しています。
順調に妊娠経過をたどっています。
産休まであと半月ほどになりました。


遅くなりましたが、Rレディースクリニックでの治療に関する話や、
治療に際し私が考えていたことを、これからまとめていきます。
意図しない情報散逸を避けるため、
カテゴリは「早発閉経」のままとさせていただきます。


まず、不妊治療卒業にあたって、
どこかのタイミングで書き留めておかなくてはいけないと思っていたこと。


避けては通れない、おかねのはなし。
いくらかかると思っていたのか。
いくらかかったのか。
いくらかけるつもりだったのか。


不妊治療をはじめた2014年5月(29歳0ヶ月)から
Rレディースクリニックを卒業した2017年1月(31歳7ヶ月)まで、
不妊治療関係でかかった金額、およそ480万円。
採卵より移植より、何よりも注射代の負担が大きかった印象です。


この金額には、IVAの卵巣摘出手術費用86万4,000円、
2015年3月から2016年12月まで通った鍼灸院の費用37万円も含みます。
鍼灸地味にお金結構かかったな…。
自宅用に買ったお灸トータルで何箱になるんだろ。チリツモ事案だな。


交通費、およそ10万円。
都内在住・勤務地渋谷区のため、通院はしやすかったです。


医療費控除手続きによる還付金やそれにともなう各種税控除、
健保からの高額医療費還付、東京都と居住区の特定不妊治療費助成制度、
クレジットカード支払にともなうポイントバック等で
補助の恩恵を受けた金額、およそ150万円。


よって、私たちが実際に支払った金額の総合計は、
およそ340万円となりました。


(そして、現在凍結保存している卵巣組織と初期胚2つについては、
移植するまでは管理費用が毎年かかることになります。
現時点では、合計約13万円/年です。)


「本日のお会計はこちらです」


受付スタッフの方が電卓を叩いて出てくる数字。


ある日は、86,450円。
別の日は、95,042円。
また違う日は、337,340円。


最初は震え上がってたけど、こんなのもう慣れました。


なーんてね。


慣れましたって言い聞かせなくちゃやっていけなかった。
金銭感覚麻痺してくるわ〜、なんて口では言ってるけど、本当は違う。
涼しい顔してお会計するフリして、数字を見るのが毎回恐ろしかった。


確定申告の時期、医療費の請求書を一年分積み上げると、
分厚めの雑誌1冊分くらいの高さになりました。
もっとお金がかかっている方も、たくさんいらっしゃると思います。


積もり積もって、俗に言う「車一台分」。本当にかかっちゃいました。
軽自動車なら3台はいけるかな。車買ったことないからピンと来ないけど。
不妊治療を始める前に、実際いくらかかると思っていたのか」
の問いに対する回答ですが、
ズバリ「200万円以内におさまるかな〜」と思っていました。
甘かったっすね、そんなんじゃ全然足りんかったわw


340万円。


大きな数字ですが、この金額に対して率直に思うのは、
投資して本当によかったということです。


とはいえ、不妊治療中は、この課金地獄がいつ終わるのか誰にも分からない。
一度乗ったら降りられない、暴走トロッコに乗っているような気持ちでした。


品のない言い方かもしれませんが、かかった金額はせいぜい手取り一年分程度のこと。
使ったら、また頑張って稼げばいいだけだと、自分に言い聞かせています。
(ええ、だいぶ痩せ我慢して言ってますとも。そりゃ大金に決まってるよ)
親からの金銭的援助は一切受けず
(というか治療してたこと両実家に一切言ってません)、
自分たちの家計から捻出しました。
借金もしていません。
人生には必ず、どこかでお金を出し惜しみせず使うべき局面が訪れる、というのが
夫と私の持論です。
私たちにとっては、それがこの不妊治療だったということなのだと受け入れています。


ちなみに、ぼんやりとしたイメージですが、
第一子妊娠まで自己負担金500万円はかけるつもりでいました。
待合室に置いてあった雑誌「VERY」で
不妊治療に500万円かかった」方の体験談をたまたま目にしたので。
500万円以上かかった場合のことは…怖くて想像できませんでした。


しかし、あの場でVERYを読むのはキツかったですね。
雑誌のターゲット設定上仕方ないのですが、
子持ち前提の特集のオンパレードにもほどがあったから。
なら読まなきゃいいだろ、というのはもっともなんですが、
でもついつい読んでました。
だってVERY面白いんだもん、設定がいちいち突飛で。


余談ですが、あの書棚でお気に入りだったのはLDKです。
カルディ特集とか洗剤ランキングとか日焼け止め比較とか、
なんも考えずに読めるので。
あの雑誌のおかげで、行ったことのないコストコの品揃えに
やたら詳しくなってしまいましたw


お金のことばっかり書いてすみません。
もーここまで来たら色々思われること承知です。人柱上等。
でも、不妊治療を始めるにあたり、やっぱり費用に関しては
自分がいちばん気になったことだったので。
1サンプルにしかすぎませんが、こういう例がありましたということで、
まとめておきました。


◎言霊◎
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D47(ET31) 6w5d心拍確認

※陽性判定後の記事です。


胎嚢確認日から10日後、よく晴れた休日。
夫と一緒に、朝からRレディースクリニックに向かいました。


この日、無事心拍確認ができました。


いつもの診察前の採血なしで、診察室へ。
前回の胎嚢確認日に、先生に「次カメラ持ってきていいよ」と言われていたので、
診察台に乗るとき、首からカメラをさげ、手にはスマホ
どっかの観光客か!みたいな格好で、モニター画面を凝視しました。

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夫と一緒に、この内診のモニターを見るのは初めてでした。


画面には、元気にピコピコ動く心臓がはっきり映し出されました。
まん丸の卵黄嚢も、前回よりくっきり。


先生「この、ぱく・ぱく・ぱく・ぱく、って動いてるのが心臓ですね。
1分間に100回以上…いや、120回以上は動いていますね。非常に力強いです。」
私「すごーい」


動画、後で見返してみると、私アホ丸出しな感じの言い方してましたw
だってほんとに素直にすごーいって思ったんだもん。。。


赤ちゃんは9.4mm。週数通りの大きさ。
まだまだ小さいとはいえ、私にはもうすでに人らしい形になっているように見えます。


以下、心拍確認時の画像です。









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このタイミングで、両実家に電話で妊娠報告。


電話に出た実母は涙声。私もつられて涙声。病院では泣かなかったのに。
実父はカラッとした感じで、あいあい〜おめでとう〜、と。
(歳をとるごとに高田純次氏のようなテキトー感に磨きがかかってきた我が父である。)


義父も、とても嬉しそうな声でおめでとうと言ってくれました。


その後、区の保健相談所で母子健康手帳をもらい、近所の産院での初診を経て、
今年も終わりに近づいた現在、妊娠3か月に入りました。


つわりは幸いそこまでひどくなく、夕方に少し胃がムカムカする程度。
出血もひどい腹痛もなく、今のところ経過は順調なようです。
今週初めの診察では、赤ちゃんは23mm。
こんなにちっちゃいのに、いっちょまえにモニョモニョ動いていました。


Rレディースクリニックへの通院ですが、まだ続いています。
黄体ホルモン補充が最大12週まで続くそうで、薬をもらわなくちゃいけないので。
相変わらずルティナスを朝昼晩スポンスポン挿入しては、
毛にまとわりつく溶け残りの物体と格闘する日々が続いています。
飲み薬はプロゲストンからデュファストンに変わりました。
E2補充用のエストラーナテープとジュリナは、一足先に今週で終了!やったぁ!


先生「胎盤から自前のホルモンが十分出て薬が要らなくなると、
卒業ということになります。」


卒業。
ついにこの言葉が出てくるようになったか。


年末年始は大事をとって、自宅でゆっくり過ごします。


2016年も、もう終わり。
今年はことあるごとに、妊娠するぞ宣言をしたり、言霊をブツブツつぶやいたり、
子宝神社に行きまくったり、アカチャンホ◯ポ店内を徘徊してみたり(笑)、
昨年よりポジティブに過ごそうと心がけてきました。


それらのおかげなのか、巡り合わせだったのかはわかりませんが、
願った通りにお腹に赤ちゃんが来てくれてよかったです。


まだまだ越えなくてはいけない壁がたくさんある状況は変わりませんが、
2017年、無事出産できるよう、日々健康に気をつけて過ごしたいと思います。


良いお年をお迎えください。


◎言霊◎
胎嚢が順調に大きくなって、心拍確認できました!
妊娠成立しました!ありがとうございました!
妊娠中の経過は順調でした!
私は無事健康な赤ちゃんを出産できました!


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鍼灸院に通ってよかったこと

2015年の3月から、鍼灸院通い&自宅でのお灸を細々と続けていました。


本当は1週間に一度くらいのペースで通いたかったのですが、
通院に加え鍼灸まで通うとなると、さすがに金銭面での負担が大きかったので、
ごまかしごまかしペースを空け(笑)、10日~14日に1回程度のスパンで通いました。
移植直前~判定日前あたりだけはちょっと贅沢して、1週間に1~2回。
お財布と相談しながらも、ここで投資する!というタイミングでは
お金を惜しまないことにして、無心で通いました。


結果的に陽性となりましたが、これだけ通っといて何なんですが
必ずしも鍼灸院が100%役立ったわけではないと思っています。


鍼灸院の壁に張ってあった陰陽の食べ物の図解とか、毎回視界に入れながらも
(いや…根菜は調理も食べるのもちょっと苦手やしな…)と思いながら、
その理論は完璧には実践できなかったし。

(※私は身体を冷やす食べ物は多く摂りすぎない方が良いタイプなのですが
残念ながら茄子とかピーマンとかビールとか、ザ・夏!なモノが大好物なのです)

教えてもらった「お腹を動かす運動」もあんまりやらなかったし、湯船も苦手。

ロビーで売ってるたんぽぽ茶や謎のお菓子をはじめとしたマクロビ食品に至っては、
胡散臭い!とはなっから触れようともしませんでした。(偏見)
一度も押し売りされなくてよかった。


でも、もしアドバイス全てに忠実に従っていたら、もっと早く授かれたかもしれない。
しなくてもいい遠回りをしていたのかもしれない。
必要以上に高い授業料を払っていたかもしれない。


それでも、通い続けてよかった。
それは、セカンドオピニオンの場として大いに役立ってくれたから。


リセットが決定してしまったときでも、必要以上にベタベタねぎらうことはせず、
でも確実に希望をつなげてくれるような言い方をしてくださる鍼灸師さんばかり。
病院では吐けない弱音も不安も、ここでは自然に吐き出せた。

毎回、施術開始時に病院での採血結果と近況を報告するのですが、
その際おのずと自分の頭の中が整理できたのもよかった。

卵巣片を移植するか、それとも凍結胚をお迎えするか悩んでいたときに、
サバサバとした鍼灸師さんにあっけらかんと
「胚さっさと戻しちゃえばいいじゃん!」
と言ってもらえたことが、今振り返れば結構大きなターニングポイントだったり。

人間関係上、何のしがらみもない方たちに親身になってお話を聞いてもらえたのが、
良い息抜きになっていたように思います。


思い返してみれば、迷いや不安は、
結構な頻度でこの場所で解決してもらってきたことが多かった。


そしてお会計が済めば、ほかほかで軽~くなった身体で帰路へ。
通うのが面倒なこともあったし、毎回現金を用意しなくてはいけない
(クレジットカード不可)のが邪魔くさかったりしたけど(笑)、
よい結果に導いてくださって、感謝しています。


◎言霊◎
胎嚢が順調に大きくなって、心拍確認できました!
妊娠成立しました!
妊娠中の経過は順調でした!
私は無事健康な赤ちゃんを出産できました!


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